春夏秋冬それぞれに畑の表情が違うのが面白いんです。若芽が芽吹く春は、全体的に薄い黄緑色。タンポポなどの小さな雑草も美しく映えます。夏は蔓も葉っぱも勢いよく生長し、濃い緑色。垣根式葡萄作りの景観は見応え十分。そして秋の収穫後に紅葉が見られます。黒葡萄は赤紫色に、白葡萄は黄緑色に。冬は、一面真っ白に雪で覆われますが、これもまた美しいですよ。
- HOME
- ワイナリーへ行こう
- 四季折々のぶどう畑
# 四季折々のぶどう畑
MESSAGE FROM US
春
spring
固くしまっていた芽が一斉にニョキニョキと芽生えて、なんとも可愛いらしい景色。寂しげだった畑が一気に活気づくシーズンです。下草の緑色と、たんぽぽの黄色のコントラストも美しいですよ。
夏
summer
葡萄の新梢(しんしょう)や蔓が伸びて、葉っぱも生い茂り、垣根状に仕立てられた葡萄樹は、まるでヨーロッパの葡萄畑を彷彿とさせるようで見ごたえ充分!風が程よく吹き抜ける丘から見下ろす葡萄畑は、爽快で心癒されるパワースポットです。
秋
autumn
完熟した葡萄がたわわに実る時期。ワイン専用の葡萄を間近で見ることができ、生食用の葡萄との違いを発見できるかも!?収穫を終えた11月上旬から中旬の間に見られる葡萄畑の紅葉もおすすめです!その年の気象条件によって、色づきも赤っぽかったり、紫っぽかったり、面白いですよ。
冬
winter
一面、雪で真っ白に覆われ、神秘的な白銀の世界に。そこに整然と佇む2000本を超える葡萄樹たち。寒さをグッと耐え忍ぶこの葡萄樹がなんとも健気です。来年も美味しいワインができますように。
栽培カレンダー
1月〜3月
冬季の剪定作業
来シーズンの新梢となる芽を残し、枝や蔓を切り落とします。収穫量や、葡萄の品質の決め手となる作業です。一枝一枝ハサミを入れていく手作業。とっても寒いし冷たいし、地味。けれども、とっても重要な作業。目立たないところでも、手を抜かずキッチリ仕事しています!
4月〜5月
待ちに待った芽吹きの春
まずは、芽掻き作業をします。予想以上に芽吹いてしまった若芽を手で掻きとり、実を成らせすぎないよう新梢の数を調整します。また、伸びていく新梢をワイヤーの間に挟み、その方向をテープで固定する「誘引」という作業を、生育のスピードに合わせてほぼ毎日行います。
6月
可憐に咲く葡萄の花
見過ごしてしまいそうな、小さく白い花。まるで、線香花火がチリチリと火花を散らしているかのよう。期間は、6月上旬の1週間〜10日間くらい。タイミング良く見ることが出来たらラッキーです!この開花期に悪天候が続くと結実しない「花ぶるい」が起きることがあるので、毎日の天気にドキドキハラハラです。
7月
実が大きく成長するシーズン
ドンドン伸びる新梢と蔓。その先端部を切り落とす「摘心」という作業を行います。伸びを抑制することで、養分を実に行き渡らせるんです。専用の農機でバリカンされた葡萄樹は、形が整えられ綺麗な垣根状(角刈りの男前)に。また、房の周りの葉っぱを取り除き、日当たりと風通しをよくする「キャノピーマネジメント(除葉作業)」も同時に行います。
8月
緑色の実が色づいていく
赤ワイン品種は黒みを帯びた紫色へ、白ワイン品種は透き通るような黄緑色に色づき始めます。この過渡期を、「ヴェレゾン期」と言います。品種によって、このヴェレゾン期の直前に、房を間引きすることがあります。房数を減らすことで、残された房に糖などの成分が凝縮され品質を高めることができるんです。
9月〜10月
いよいよ収穫のとき
実が柔らかく大きくなり、甘さが増して酸が和らいできたタイミングを見計らって一気に収穫します。もちろん手作業。一房一房ハサミで丁寧に摘み取ります。自社畑では重量およそ20トン(およそ10万房)収穫します。
そして、収穫と同時並行で仕込み作業が始まります。町内の契約農家さんからも葡萄を受け入れているので、合計約120〜140トンの葡萄をこの時期に仕込んでしまいます。収穫の喜びに浸っている暇はなくて、これからがワイン造りの本番。もうとっても忙しくて、皆ピリピリしているかも(笑)。
11〜12月
畑が赤色に染まる
収穫を終えた葡萄畑は徐々に紅葉し、来シーズンに向けて力を蓄える「休眠期」へと移っていきます。この時期は、畑仕事は一旦お休み。ワイナリーでは醗酵を終えたワインの貯蔵管理や樽詰め、ヌーボー(新酒)の発売に向けた作業など行っています。
「せっかくここまで大切に育ててきたのに!もったいない…。でも心を鬼にして房を落とす落とす。」